てらさんそらくん１７４

ソラ君「今日は奇跡が起こったんです。そう、生まれて初めてのことです。喜びで身がうちふるえています！　こんな喜びが世の中あったのかと思うような嬉しさです。そう、ジュースで当たりが出ました！！！」
テラさん「……」
ソラ君「毎日毎日。大学時代もこつこつと飲み続けてきたコーヒー。一度は当たりなど存在しないのではないか。祭りのくじみたいにとか思っていたのですが。疑って申し訳ございませんでした」
テラさん「良かったね」
ソラ君「はい」

てらさんそらくん１７３

ソラ君「今日は名ぜりふを思いついたんで聞いてください！」
テラさん「自分のことを格好良いと思っているくらい痛々しい台詞だな」
ソラ君「まだ、何も言ってませんよ！」
テラさん「はいはい。ぐらさんみたいな突っ込み禁止ー」
ソラ君「じゃなくてですね。言いますよ。貴様には分かるまいテラさん！身長１７０センチある貴様には、１６９センチしかない俺の気持ちはな！」
テラさん「帰れ」
ソラ君「これは、身長１６９を１５９と置き直しても可」
テラさん「堪えてない！」
ソラ君「でも、身長１６９の悲哀っていうのは中々もの凄いらしいですよ。何というか、甲子園予選の決勝で八対二で勝っていた試合なのに、最終回だけでひっくり返されて更に裏の攻撃で同点においついて、次の回でとどめを刺されたくらいに」
テラさん「ややこしいな」
ソラ君「届きそうなのに。手を伸ばせば届くのに、届いたように見えたのに、その指先一つ分が届かない」
テラさん「まるで物語の最後みたいなノリだな」
ソラ君「ええ、この悲哀。１６５センチなどでなく中途半端に夢を持ってしまい塵となってしまう感じは、ＳＳのオチに相応しいですね。まあ、散々大げさに語って最後はどうでも良いオチって常套句も常套句。は、上手くない」
テラさん「ああ、でも、１６９のヒトって１７０だ！って絶対言うよね」
ソラ君「ええ。それで、お前１６９やんって言うと必死に否定するんですよね。ぷ」
テラさん「……性格悪」

てらさんそらくん１７２

ソラ君「鳥が羽を失ったら、どうなるのかな？」
テラさん「ペンギンになるんじゃない？　それか鶏」
ソラ君「じゃあ、天使が翼をなくしたら？」
テラさん「自分の家に帰れないだけじゃない？」
ソラ君「というわけでこんばんはです」
テラさん「何今のまえふり？」
ソラ君「今日は自分自慢でもしようと思います。今日ですね。事務所から一歩出たところで、あ、携帯を机に忘れたと思い出しましてですね。そのまま取りに戻らずに家に帰りましたですよ」
テラさん「……」
ソラ君「ほら、普通の人なら携帯って必要じゃないですか！　僕なんて先週日曜に使って以来一件もメールすら使ってませんよ。すごいでしょ？先週なんてなんと一回も携帯使わなかったんだから」
テラさん「……」
ソラ君「……」
テラさん「……」
ソラ君「携帯電話の本来の使い方って目覚まし時計だけですよね？」

てらさんそらくん１７１

ソラ君「とりあえず、今度の三連休は全部休みらしいです。ひゃっほう！」
テラさん「まあ、八月の耐久レースがそのあとまっているんだけどな」
ソラ君「……」
テラさん「……」

てらさんそらくん１７０

ソラ君「まあ、東京に帰ってきた以上、仕事は案の定電話番ですね。さてさて、今日も電話かかってきましたよ」
テラさん「ぺらぺらーーん」
ソラ君「やれやれ、また海外の方ですか。何言っているか分かりませんが、とりあえずふーうっどゅうらいくとぅすぴーくとぅ？と言います」
テラさん「××さんをおねがいします」


ソラ君「　日本語しゃべれるのなら最

初からそっちでいえ！！　」