てらさんそらくん１１８

ソラ君「らふめーいかー。じょうだーんじゃない。一番大事な帽子がなくなった」
テラさん「何だ、やぶからぼうにハイテンションな」
ソラ君「かなしいときー。チロルチョコと同じ大きさのくせに２００円以上するチョコレートを食べてもチロルチョコとの違いが分からなかったときー」
テラさん「全然統一せいないな」
ソラ君「いえ、何というかですね。最近さすがに寒くなってきたじゃないですか。南国宮崎とはいえ、サンダルで歩いているのはさすがに僕以外見かけなくなったし」
テラさん「君はどこの風の子なんだい」
ソラ君「それは、さておきまして、だから帽子かぶろうと思ったんですよ。ニット帽はすこぶる似合わないせいで冬場にかぶれる帽子が少ないのですが、唯一僕でも似合うシンプルなデザインのものがあるんです。いや、あったんです！！」
テラさん「その前に靴をはきなさい」
ソラ君「しかし、ない！何処を探してもない！！馬鹿な！連邦の機体は化け物かとあまりにもつまらないネタをかましたくなるくらい愕然としてしまいます」
テラさん「なくなったんなら新しいのを買えばいいじゃない」
ソラ君「何、帽子がないならフードをかぶっていればいいじゃない。ですか。どこのアントワネットのパクリのつもりです、全く」
テラさん「……」
ソラ君「大体、世の中僕みたいなげろしゃぶに似合う装飾品は少なすぎますです。ああ、どうしよう。正直、結構見て回りましたけど、センスのある帽子は皆無でしたし。あああ」
テラさん「素直に、ニットでもかぶってれば？似合わないの覚悟で」
ソラ君「あー、うん。どうしようかなあ。悩むなあ」
テラさん「まあ、気に入った物があったら買えばいいじゃないか。いつも通り」
ソラ君「はい、わかりました！」
テラさん「ふう、珍しく長く書いたな」
ソラ君「ええ、面白くないことを覚悟すれば案外何でもかけるんですよ。貴方の小説みたいにね」
テラさん「一言多いな」
ソラ君「ふふふ」
テラさん「ははは」
ソラ君「あれ、何か言い忘れていたような？」
テラさん「チョコは？」