てらさんそらくん６５

ソラ君「テラさんテラさん」
テラさん「なんだいソラ君」
ソラ君「今更ですが十二月のベロニカ読みました……なんちゅう悲劇的連鎖な物語だ……」
テラさん「でも、それがいい」
ソラ君「いやいやいや、ボクは悲劇は書くけど、見るのは苦手というすこぶる勝手な性格をしてますから。ボクの場合、ハッピーエンドが否かを評価するのは、キャラクターのその後が幸せでありえるか否か、それにつきますからね。重なるですら、その後は幸せなはずですよ。きっと。続き書いたら、悲劇の上塗りみたいな物語なりそうですがね。アウターの子供はうんたらくんたら……想像しただけで嫌すぎる。閑話休題。
　主人公の本懐を遂げて死ぬとかいうのもハッピーエンドと区分されそうですが、いいとこトゥルーエンドってところでしょう。でも、バイバイ的な終わり方は、ボクはやっぱり苦手です。
　ですから、十二月のベロニカは今時あんまみないかんじの（キャラじゃなくて物語を前面に押し出した）すごい良い物語だけど、ハキュリーが可哀想すぎて、たぶん二度も読めないだろうなあ。というか、好きな女性が死ぬまで眠り続け、それを不死になって守り続ける男ってそれだけで悲劇だわ」
テラさん「思えば、黒い瞳なんか悲劇連鎖とか前の行動がかぶっているとか、色々と重なる点があるが、黒い瞳は明らかに格下ってことは痛感出来るな」
ソラ君「ですねえ」